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◎「おりもとだより」vol.45 春号発行 2020.2月発行
寒風の夕日に、少しく長くなった日にふっと気づき、
命芽吹く春を待ち望む時季となりました。
鉢の子に すみれたむぽぽ こき混ぜて
三世のほとに たてまつりてな(良寛)
小さな野の花。めぐる季節にすっと現れる可愛らしい命を
愛でて、日本人の絵師たちは写実とは一味違うエッセンスを
切り取って単純化し、絞り込み「紋様化」してきました。
こうした先達の優れたデザインセンスは現代の私たちに、
きものというキャンパスを通じて生き生きと美しく受け継がれ
ています。
春の光を纏う様にきものを楽しんで頂きたく思います。
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